2018年2月23日

枕飯(まくらめし)について

buppann.pngこんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。

ここ富山県は、別名「真宗王国」とも言われており、浄土真宗の門徒さんが多くを占めています。体感としては8割から9割ほどでしょうか。
そして、書籍やドラマなどの葬儀のシーンでよく見ることも、実は浄土真宗のしきたりではないことも結構ございます。
枕飯(まくらめし)もその一つです。
故人の使っていたご飯茶碗にご飯を山盛りによそい、割り箸を立ててお供えする。一般的な葬儀のイメージとしてよくあるものではないでしょうか。しかし、これは浄土真宗では行わない習慣です。
枕飯は故人が浄土へ旅をする道中、お腹を空かすことのないように持たせるものだと言われていますが、浄土真宗ではその旅自体がが無いのです。
浄土真宗の考え方として、阿弥陀様に全てお任せすれば浄土まですぐに導いてくれるというものがあるからです。
その代り、でもないですが、阿弥陀様に対してお供えをする「仏飯」というものはございます。
仏飯器と呼ばれるものに、浄土真宗本願寺派(通称:お西)では蓮のツボミをイメージした山状の形で、真宗大谷派(通称:お東)では蓮の実をイメージした円柱状の形になります。きれいな円柱状にご飯を盛るのは難しいので、お寺様からお借りした盛糟(もっそう)というものを使って作ります。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎