2020年12月23日

お歳暮

先日、メモワールしらゆりのある水橋でも雪が降り、いよいよ冬本番です。

年末と言うとお歳暮の時期でもあります。お世話になった方々へ一年の感謝を込めての贈り物。
ではこのお歳暮はいつ頃生まれた習慣なのでしょうか。

元々日本には、お正月に先祖の霊をお迎えする『御霊祭』と言うものがあり、そのためにお供物をする習慣がありました。
ご先祖の霊なので、嫁がれた方や分家の人達が本家や実家にお供物を持っていく風習だったのですが、そのうちお神酒のおつまみになるようなものを持って行くようになり、それがお歳暮の原型だと言われています。

その後江戸時代になり、商人が得意先に贈り物をするようになり、さらに明治時代になると個人的にお世話になった方や上司などにも贈り物をするようになり、これが現在のお歳暮の習慣として今も続いています。

コロナ禍の現在、お礼を兼ねて直接ご自宅を伺うということは避けた方がいいのでしょうが、意義深い習慣としてこれからも続いていくといいですね。

ちなみに富山県の、主に呉西や海沿いが中心のようですが、嫁ブリという習慣がある地域もあるようです。
娘さんが結婚すると、娘さんが嫁がれた先にブリを丸ごと一本送り、貰った家は送られたブリを半身にしてまた奥さんの実家に送り返すというものだそうです。
ブリは出世魚としても有名で『娘さんが嫁がれた家が繁栄してほしい』『旦那さんには出世してもらって、娘さんが苦労することがないように』と言った意味合いがあるようです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年10月28日

天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)とは...

こんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

皆さんは「天上天下唯我独尊」という言葉を耳にされたことがありますでしょうか?
暴走族が特効服に入れていたりするイメージなのでこの世の中で自分が一番だというような意味合いで捉えている方が多いのではないでしょうか?

しかし、実はこの言葉は立派な仏教用語でお釈迦様が言われた言葉として伝えられている言葉なのです。

そしてこの言葉の本来の意味は犬や猫、虫けらに生まれたら果たすことのできない、私たち人間に生まれたときしか果たすことのできない、
たった一つの目的があるという意味なのだそうです。いわゆる「人生の目的」ということなのでしょうか?深いテーマです。

しかしながらこの葬儀に関わる仕事を通して色々な方の人生に触れているとその一端が垣間見得る瞬間があるような気もします。
私自身も自分の人生の目的をこの仕事を通して少しずつでも見つけていければと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年9月17日

コロナ禍における葬儀の現状

koronakanogennjyou.pngこんにちは、富山市の葬祭ホールメモワールしらゆりの高崎です。

以前、コロナウィルス発生当初は周りにお知らせをせず、身内だけで行う家族葬が大半だったのですが、最近では一般葬で行うお宅が再び主流となってまいりました。
これはコロナウィルスの感染拡大を心配し、完全に家族・親族のみで葬儀を行った結果、それによる弊害が思った以上に大きかった、ということがその理由として挙げられると思います。

具体的には、葬儀終了後、お付き合いのあった方々が連日お弔いに来られて家を空けられない。そして想像以上に最後のお別れをしたかったという声が多数聞かれたことなどがございます。
また富山県、特にここ富山市水橋のような地域は昔からの習慣が根強く残っており、町内会や老人会、また会社関係の決まりなどで供物や香典を出さないといけないケースも多く存在します。

そういったことから、町内へのお知らせや新聞のお悔やみも載せ、いわゆる一般葬で行うお宅が増えたものと思われます。

もちろん全く今まで通りというわけにはまいりませんが、このコロナ禍の中、ご当家様の希望とコロナウィルス感染拡大防止を両立できるやり方でこれからも努めてまいりたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年9月10日

利他(りた)の心

ritanokokoro.pngこんにちは
メモワールしらゆりの三鍋です。

皆さんは今年の4月に奈良の東大寺で様々な宗教者達が宗教や宗派の垣根を越えてコロナ禍において共に祈りを捧げたという出来事があったのをご存知でしょうか?
私は最初この記事を目にした時衝撃をうけました。今まででは考えにくい出来事だと思います。しかし、このコロナ禍においては宗教の枠を越えてでも共に協力しなければならないということだったそうです。

そしてコロナ禍の今は自分だけがよければそれでいいという利己的な考え方は一番通用しない考え方だということが書かれていました。
誰か一人の軽率な行動が最悪の場合、誰かの命を奪うことにもなりかねないからです。

そして他人のことを思いやる「利他」の心が必要なのだということが書かれていました。
思い返してみると今までは社会全体の風潮としてもお互いのことをちゃんと考えるということなく、色々な発言なりをしていたように思います。

しかし、今はお互いのことを考えないと自分の命を守れない状況なのです。
コロナウイルスをきっかけにして私達の生活様式は大きく変わりました。この機会に自分自身を見つめ直す機会があった方も多かったのではないかと思います。

そして普段の生活の中で忘れてしまっていたことに気付かされたこともあったのではないかと思います。
私自身も今一度この「利他」の心でお客様と向き合っていかなければいけないなと改めて気付かされました。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年5月19日

伝えることの大切さ

tutaerukotonotaisetusa.pngこんにちは、メモワールしらゆりの菅野です。

わたしは、この仕事に就いて難しいと感じたことがあります。
それは「言葉の伝え方」です。
伝え方には、その人その人に合った言い回しがあり、
理解してもらうためには、相手に分かりやすく説明する必要があります。

言葉の言い回しや微妙なニュアンスで伝えることができないと、相手にとても不快感を与えてしまうことがあります。
実際、仕事をしていて「あの時こうゆう言い方をしていれば良かった...」と思うことが多々あります。その度に伝えるって難しいなぁと痛感させられます。

わたしにはお手本になる先輩方がたくさんいますので、いい所をたくさん吸収して、多くの言葉の伝え方を学んでいきたいと思っています。

そしてご遺族の方に少しでも安心してご葬儀をあげていただくために、まだまだ勉強していき、日々精進して経験を重ねていこうと思います。
困っている方が居れば、自分から積極的にお声掛けできるような対応をしていきたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

2020年5月16日

榊(さかき)について

こんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

今回は、先日のブログ「葬儀と樒(しきみ)」でも触れていた「榊(さかき)」についてのお話です。

秋になっても葉が落ちず、一年中緑色の葉をつけている常緑樹。常緑樹は古来より神事では欠かせない植物で、古くは古事記や日本書紀などにもその記載があります。

名前の由来も、神事に使われていたことから、神と人の境にある木→境木→「さかき」となった説。
また、一年中緑の葉をつけることから、栄える木→栄木→「さかき」となった説などがあります。
漢字では木偏に神と書きますが、これは日本で作られた漢字で、そのまま『神事で使う木」という意味です。

元々は特定の植物を指した名称ではなく、神事に使っていた常緑樹をそう呼んでいたのが、のちに固有の植物の名前となったそうです。
ですので、同じ「榊」と言っても地域によって異なり、「榊」だと思っていたものがそうではなかった、という現象が起きるのです。
ツバキや楠、中には杉を「榊」と呼んでいた所もあるそうです。
そういった事情から、現在榊と呼ばれている植物を「本榊(ほんさかき)」や「真榊(まさかき)」などと言うようになりました。

榊は比較的暖かい地域で自生するそうで、西日本では榊を使い、東日本では同じツバキ科の常緑樹であるヒサカキを使うことが多いようです。
葉の縁が滑らかなのが榊で、ギザギザしているのがヒサカキという違いがあります。
先ほど触れたように、元々どちらが本物というわけでもないようですので、手に入りやすい方で結構です。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年5月11日

引出物の中の砂糖について

satounituite.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

ご葬儀やご法要でのお供え物、または引出物の中に「砂糖」が入っているのを見られたことがある方は多くいらっしゃると思います。
メモワールしらゆりでも式場祭壇には落雁(らくがん)、ご用意させていただきます引出物セットの中には砂糖が入っています。
なぜ、砂糖が入っているかご存知でしょうか。

引出物に砂糖を入れる理由の1つ目は「消えもの」が良いとされているからです。
消えものとは、食べてなくなるもの、または使うことによってなくなるものを指して、悲しみをあとに残さないという気遣いからきている慣例で、すぐに使わない場合でも保管することができるものが多いです。

理由の2つ目は、白い砂糖はその昔、なかなか手に入らない高級品だったからです。
また、砂糖の白色は人が亡くなられた後に着る白装束を表し、純粋な魂で旅立つという意味をもっているそうです。
最近では、簡単に手に入るがゆえに、「砂糖は重たいから...」と避けられる方もおられますが、元来の習わしを大切に砂糖をお使いになられますことをオススメいたします。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

2020年5月10日

印象的なご葬儀

innshoutekinagosougi.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

先日、家族葬を担当させていただいた時のことです。
喪主様は故人の旦那様でした。
とにかく普通に、シンプルに、という喪主様で、打ち合わせもほとんど必要ないくらいに問題無く進んでいきました。

そんな喪主様ですが、1つだけこだわりがありました。
それはお棺を花で埋め尽くしてあげたい、というものでした。

メモワールしらゆりではご出棺の際、お棺の蓋を開け、ご親戚の方にお顔の周りにお花を入れていただいています。
それをお顔の周りだけでなく、足元まで全てお花を入れてあげたいというのです。お花が大好きな奥様だったそうです。

通常のお花入れの数倍のお花を用意し、お供物の生花や祭壇の花も全てお棺に入れていただきました。
お棺の布団が見えなくなるくらいのたくさんのお花。
最後にお棺を閉じる際、喪主様がひと言
『良かったな』
とつぶやいておられたのが大変印象的でした。

メモワールしらゆりがオープンしてからもうすぐ14年。
ここ水橋を含む富山市、そして近隣の滑川市や上市町・舟橋村を中心に1,400件近くのご葬儀をお手伝いさせていただきましたが、1つとして同じ葬儀はございませんでした。
これからもお客様のお気持ちを第一に努めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

来館されての事前相談や電話やメールでのお問い合わせなど随時承っております。お気軽にご相談下さい。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年5月 6日

新型コロナ感染防止対策としてスタッフが今していること

★メモワールしらゆりスタッフが新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてしていること★
jizennsoudannmajikiri2.png◎自宅を出る時は必ずマスク着用する。
◎会社の出入り口に消毒用アルコールがあるので出勤時、外出後必ず手指などを消毒する。
◎会館内の触れる場所のアルコール清掃の徹底
◎お客様との打ち合わせがある場合は、ご自宅に入る前に携帯用のアルコール消毒液で毎回必ず手指の消毒をする。
◎自宅待機時はもちろんのこと、休みの日もよほどのことがない限り外出はしない。

そしてメモワールしらゆりでは、会館内にお客様と打ち合わせや事前相談などができるスペースがあります。
打ち合わせや事前相談などをする時は、どうしても対面での面談になってしまいます。そこでその飛沫感染防止対策として、ビニールシートで間仕切りをさせていただいております。

感染しない事が何より大切なことなのですが、もしも自分が感染していて自覚症状が無かった場合にも、これだけ徹底していれば他人になるべくうつさないことができると思っています。
まだまだ先は見えませんが、これからも新型コロナウイルス感染拡大防止につとめていきたいと思います。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

2020年5月 5日

普通救命講習を受講してきました。

hutuukyuumeikoushuu.pngこんにちは、メモワールしらゆりの鷲平です。

先日、水橋消防署にて普通救命講習に参加しました。
救命の実態や市民が参加する意義などを座学で学んだ後は、心肺蘇生法の手順から始まり、周囲の人への応援の要請、呼吸の確認方法、胸骨圧迫、気道確保からの人工呼吸、AEDの使用までモデルの人形や練習用AEDを使い、他の参加者の方と連携して実技講習を受講させていただきました。

実際にお通夜、ご葬儀の最中に突然気分が悪くなり、救急車を呼ぶといったことが何度もありました。
救急車が到着するまで横になって休んでいただいたり、水を差し上げたりすることなどは経験がありましたが、心肺蘇生を行って救急車を待つといったことがありませんでしたので、今回の受講はとてもいい経験をさせていただきました。。

なるべくならそういった場面がこの先も無い方がいいのですが、いざという時のために何年かに一度はコンスタントに受講していきたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

2020年5月 4日

端午(たんご)の節句について

tanngonosekku.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

今年もゴールデンウィークを迎えますが、コロナウイルスの影響もあり旅行などの外出はできませんね。
良くないニュースが続きますが、運気を上げる春のしきたりとして5月5日に端午の節句があります。
「端」とは「はじめ」という意味で、「午」とは「旧暦の五月」を意味します。

もともとは「女性が身を清める日」という意味があったそうですが、江戸時代からは世を継ぐ男の子の健やかな成長を願うという意味から男の子のしきたりとなったそうです。
男の子の身を守るお守りとして、病気や事故などの厄をはらい、成長と立身出世を願い鎧兜や五月人形を飾ったり、鯉のぼりをあげます。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

2020年5月 2日

おけそくについて

okesokukagomori.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

みなさんは、「おけそく」とは何かご存知ですか?
おけそくは、ご葬儀やご法事、お盆などの際に丸餅を重ね盛りして仏前にお供えするもので、漢字では「御華束」と書きます。
こうして漢字で見てみると、お餅で花を表現しているようにも見えますね。

おけそくの盛り方にはいくつか種類があるようですが特別な決まりはなく、見た目でバランスがとれていればそれで大丈夫です。
また、おけそくの個数についても奇数盛りや偶数盛りといったことについては特に決まりはありません。

メモワールしらゆりでは、おけそくをはじめとしたお供え物のご注文を1個単位でお受けしております。
どうぞご利用くださいませ。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

2020年5月 1日

数え年とは.....

kazoedositoha.pngこんにちは、メモワールしらゆりの菅野です。
今日は数え年についてお話します。

普段は満年齢で記入したり数えたりすると思いますが、
七五三、厄年、長寿のお祝い事の節目で「還暦、古稀、喜寿、傘寿、米寿」などでは数え年で行われることが多いです。

数え年とは、昔日本で使われていた年齢の数え方になり、
ご年配の方の中には、今でも年齢を聞かれると数え年で答える方もいるそうです。

生まれた年を1歳として、新年の度に1つ加えて数えていく年齢を言います。母親の胎内にいる期間を0歳の期間とし、毎年1月1日に神様や仏様から「歳をいただく」という考え方のようです。昔は子供の人数も多く、1人1人の誕生日を把握しお祝いするのも大変だったからとも言われています。

あまり使用する機会のない数え年ですが、数え方で迷われた際は、
誕生日を迎えられる前だと、
満年齢+2歳となり、
誕生日後になりますと+1歳となります。

参考にしていただければと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

2020年4月30日

「最近の法要はどのように行われているか...?」について

kaisoushayoushoukou.pngメモワールしらゆりの川端です。

最近の49日法要や回忌法要などについてですが、
新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、「密閉」「密集」「密接」の三密を避け、ご親戚が法要になかなか集まりにくくなってきています。
法要をされるお客様から、「逆に親戚に声をかけてもいいものなのか?」とご相談されるケースが増えてきています。

ご自宅などで法要が行われる場合、どうしても「密閉」の空間に多数の人が集まり「密集」し、さらに会話を近くでかわす「密接」な状態をつくってしまうこととなりますので、多数のご親戚を招いての法要はおすすめすることはできません。
ご自宅での法要をされる場合は、ごく限られた少人数のご家族で行われるのが望ましいかと思われます。
法要後に通常行われる会食は避け、折詰料理やお寿司折などのお持ち帰り用を引出物と一緒にお渡しするのが、最近の法要では一般的になってきています。

法要で必要になるものを、通常であれば対面で打ち合わせをさせていただいておりますが、お電話のみでのやりとりでご準備をさせていただくケースも最近ではございます。
納品につきましても納品場所をあらかじめご指定いただけましたら、スタッフと対面せずに納品することができます。

「メモワールしらゆりのホールでの法要であれば安心です。」などとまでは言うことは出来ませんが、少なくとも「密閉」な空間は避けることができます。
ホール内は天井も高く、充分な換気ができる吸排気システムも装備しており、座席につきましても間隔をあけて、「密接」にならないようにご対応させていただいております。

ロビー前にはアルコール消毒液を設置しており、ご自由に利用していただけます。さらにマスクを着用されていないご来館者につきましては、マスクを無料で提供するサービスも実施しています。
会食については自宅で行われる場合と同様、折詰料理やお寿司折などを引出物と一緒にお持ち帰りいただくスタイルをお勧めしております。

このようにメモワールしらゆりでは、さまざまな新型コロナウィルス感染拡大防止対策をしております。
法要でお困りなことなどがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

2020年4月29日

諸行無常(しょぎょうむじょう)とは

shogyoumujyou2.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

新型コロナウイルスの影響で、日本全国に緊急事態宣言が発令されてから当社でも一部在宅勤務を行っております。
仕事でも休日でも自宅にいることが多くなり、自分自身と向き合う時間が多くなりました。

仏教の最も大事な3つの教えの1つに「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という言葉があります。
諸行無常とは世界のあらゆる事物は常に変化し続けるもので、永遠ということはないという意味を表す言葉です。

今回の新型コロナウイルスによって社会全体が今までとは一変してしまいました。誰もこんなことになるとは思っていなかったでしょう。
私も世の中は諸行無常であるということを痛感させられました。と同時に今まで普通の日常生活を送れていたことがとてもありがたいことだったのだなあということに気付くこともできました。
今はまだ先の見えない状況ですが、当たり前の日常にこそ幸せはある、とそう思ってこの自粛生活を乗りきっていきたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年4月28日

お布施について

ohusenituite.pngこんにちは、メモワールしらゆりの菅野です。

今日はご葬儀やご法要の際にご寺院様にお渡しするお布施についてお話します。

お布施は「布を施す」と書きます。
その由来はインドからきており、僧侶が説法をしながら回っていたところ、一軒の貧しいお家に出会います。
そのお家は貧しさゆえに何のお礼もできない為、薄汚れた布をお礼として渡したところ、僧侶はその布を受け取って袈裟をつくりました。
ここからお布施という言葉が生まれたそうです。

お布施をご用意されますとき、封筒にお札を入れる向きについて悩まれる方も少なくないと思います。
お札の正しい入れ方は、肖像画が印刷されている方を封筒の表に来るように入れます。
封を開けた時、僧侶の正面に福沢諭吉の肖像画が見えるように入れましょう。

一般的に香典とは反対の入れ方になります。
また、ご用意されますお札は新札がいいとされています。
新札がない場合は比較的綺麗なお札をご用意ください。

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

2020年4月25日

人の想いを大切に

hitonoomoiwotaisetuni.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

以前、私がご葬儀を担当させていただいた中で印象深い出来事があります。
配偶者を先に亡くされて身寄りのないご兄弟の葬儀をあげられた方です。

メモワールしらゆりでは基本的には一人の担当者が最初から最後までご葬儀を担当しており、火葬場へ行く際の霊柩車の運転も担当者がしています。その際、基本的には喪主様が助手席に乗られていて、葬儀が終わったという安心感からか心の内をお話してくださることが多いのです。
その時に仰られたのが「兄弟を亡くして悲しい気持ちはあるけれど、これで安心しました。」という言葉でした。

私は最初この言葉の意味がよくわかりませんでした。しかし、お話を聞いていくとこの方が病気を抱えていて自分自身が兄弟より先に亡くなってしまうかもしれないという不安、そうなった場合に自分の子供達に迷惑をかけてしまうという心配、唯一の肉親である自分が兄弟の最期を送ってあげないといけないという使命感、色々な想いがあってこの言葉になったということがわかりました。

人は日々色々な想いを抱えながら生きています。お客様の葬儀に対するご希望をしっかり伺うことだけでなく、こういった人の想いも含めてお客様と接していきたい、大切にしていきたい、そう思わされた出来事でした。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年4月24日

葬儀と樒

sougitosikimi.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

今日は仏式の葬儀で欠かせない樒(しきみ)について触れたいと思います。

ご当家の床の間やお仏壇に樒を飾り付けていると、ご親戚の方などからよく
「それ『榊(さかき)け?」
と聞かれます。

神棚に飾る榊はご存知の方も多いのですが、この樒は多くの方が葬儀の時にしか見る機会がなく、また同じような色形をしていますので、混同されるのも無理はないと思います。

富山県では一般的に通夜葬儀の際、自宅のお仏壇や床の間飾りなどに色花ではなく、この樒を立てます。
これはインド・中国から仏教が伝わって後、日本で生まれた風習です。

昔は今のように火葬の習慣も無く、またドライアイスのようなご遺体を保全する技術もありませんでした。
そのためご遺体から発生する臭気も強く、土葬した際にその匂いを嗅ぎつけて野犬などが墓を荒らすということがございました。

樒の葉は香りが強く、その実には強い毒性があります。「毒物及び劇物取締法」という法律の中で、植物で唯一の劇物指定されているほどです。
樒の名前の由来も、実に毒が含まれていることから「悪しき実」が転じて「しきみ」となったとも言われています。

そのため、昔の人はその強い香りが死臭を消し、その有毒性が獣から墓や遺体を守ると考えたのではないでしょうか。

今では火葬が当たり前ですし、保全技術の進歩により、昔ほど匂いなどが気になることはないのかもしれません。
しかしながら、亡くなられた後も故人の尊厳を守るために生まれたこの習慣。必要の有無ではなく、大切な習慣としてこれからも守っていきたいものです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年4月22日

自宅での過ごし方

jitakudenosugosikata.pngこんにちは、
メモワールしらゆりの菅野です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
富山県の方でも自粛要請が発表されました。
その為、自宅で過ごされている方が増えてきていると思います。

みなさんはどうお過ごしでしょうか?
何をして過ごせばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私事になりますが、先日からユーキャンのボールペン講座を始めました。
仕事上、書類を書いたりメモを残したりすることが多いのと、書くことは伝えるコミュニケーションで大事なことだと感じ綺麗に書けるようになりたいと思ったからです。
実際始めてみると、文字を意識して書いたことがなかった為に、長年の癖が出てお手本通りに書くことが
なかなか難しいものでした。
練習の成果が出て
綺麗になったねと言われると嬉しいものです。

外出自粛で自宅での生活を余儀なくされていますがこの時間を有効に
自分のスキルアップに繋げてみるのも
いいかもしれません。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

2020年4月16日

家族葬の注意点

kazokusounochuuitenn.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

富山県でも日に日にコロナウイルス感染者が増加しており、皆さま不安な日々が続いているかと思います。

新聞に無料掲載されておりますお悔やみ欄では『葬儀は終了しました。』というお宅がかなりの割合を占めています。
これは葬儀を家族・親族だけで執り行い、後日お知らせだけするという場合によく見られるものです。

富山でも近年家族葬は増加傾向にありますが、ここまで多いのは、やはりコロナウイルスの影響があるのでしょう。
大勢の方が同じ空間で長時間一緒にいる、ということに警戒心を持たれるのも仕方ないことかと思います。

ただ、忘れてはいけないのは、葬儀が終わった後のことです。
富山県では葬儀にお参りできなかった方は、後日ご当家へ香典を持って弔いに行かれるのが通例です。それはたとえ家族葬であったとしても同じです。
長時間ではないとはいえ、不特定多数の方が後日自宅にお参りに来られることも考えておかないといけません。

また、今はこういう時だから仕方ない、ということは分かってるけど、それでも最後にお参りして手を合わせたかった。そんな声も耳にします。

現在メモワールしらゆりでは、一般のお参りの方は会館に来られましたらすぐご焼香いただき、そのままお帰りいただく形をとっています。
他にも先日のブログでもお話ししたように、メモワールしらゆりではコロナウイルス対策として様々なことを行なっております。
また、葬祭ホールは一般的に他の建物よりも天井が高く、焼香の際の煙を排気するための吸排気システムもしっかりしております。

三密と言われる『密閉』『密集』『密接』を避けつつも、お世話になった方々にきちんと最後のお別れをしていただけるよう今後も努めてまいります。
ご不明な点、心配なことなどございましたら遠慮なくご相談下さいませ。

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メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年4月12日

遺言の種類について

yuigonnsho.png先日営業活動でお客様のお宅を訪問していた際にお母様が遺言を希望しているという方がいらっしゃいました。
私自身もこのようなご相談を受けるのは初めてで遺言について勉強したので少しご紹介させていただきます。

遺言の方法には三種類あるそうです。
まず一つめは自筆証書遺言です。
特別な費用もかからず最も簡単ですが、不備や不完全である心配もあり確実性の点で問題があります。

二つ目は公正証書遺言です。
公証人に支払う手数料が必要になりますが、専門家が作成するので無効になるおそれがなく最も安全で確実な遺言の方式です。しかし、公証人、証人の前で遺言内容を明らかにしなければなりません。

三つ目は秘密証書遺言です。
遺言内容を秘密にしたまま、その封印したものを公証人、2人以上の証人の前に提出し自己の遺言書であることを証明してもらうものです。

もし興味を持たれた方がいらっしゃったら富山市では月に一度無料相談を開かれているそうですよ。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年4月 9日

葬儀社としての新型コロナ対策

sinngatakoronawhirusu.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

4月7日の段階で、富山県でも新型コロナウイルス感染者が13人となり、首都圏などで緊急事態宣言が出されるなど、予断を許さない状況となってきました。
しかしこのような中でも葬儀は延期するわけにはまいりません。メモワールしらゆりでは、葬儀社として可能な限り新型コロナウイルス対策をしてまいります。

まずはホールの入り口やお手洗いなどに消毒薬を設置いたしました。各種報道などでも言われております通り、手洗いの重要性は言うまでもありません。どうぞご自由にお使い下さい。

さらに式場のイスの間隔を通常の倍ほど空けさせていただいています。そして可能であれば、さらに席を空けてお座りいただきますようお願いしております。

お参りに来られた一般のお方様におかれましては、式場に来られましたらすぐにご焼香いただき、そのままお帰りいただく形式となります。長時間、大勢の方が一つの空間にいることを避けるための措置です。
富山県では聞かないスタイルであり、戸惑う方もおられるかとは思いますが、何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。

ご会食におきましても、席を離してのご提供をお願いしております。中には収骨に当家のみ残られ、他のご親戚様には七日法要後、引出物をお持ちいただいてお帰りいただくというケースもございました。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、皆様の健康・命を守るため、葬祭ホールとしてこれからも可能な限り対応・ご提案をさせていただきたいと思っております。
皆様からもご意見ご要望などございましたらお聞かせ下さい。

なお当面の間、司会者を含め当ホールスタッフ全員がマスク着用にてご対応させていただきます。予めご了承下さいませ。

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メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年4月 4日

新型コロナウィルスについて

jyokinnsui.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

いま、世界中で猛威をふるっている新型コロナウィルスについてのお話です。
新型コロナウィルスは、中国の湖北省というところで発生し、全世界で100万人超、日本では2300人以上の感染者を出しています。
三日前には、私たちの住むこの富山県でも感染者が確認されました。(令和2年4月2日現在)

感染が拡大する中で、さまざまなイベントが中止や延期になっています。
私の姪(めい)も今月予定されていた保育園の入園式が中止になったと連絡がきました...。
皆さんも何かしらの感染予防対策を講じておられるかと思いますが、代表的な予防対策を2つご紹介します。

①手洗い
人が感染する原因の多くは、手に付着した細菌やウィルスが鼻や口から体内に入ることだそうです。
こまめに石けんと流水で手指を清潔に保つ習慣をつけましょう。

②マスク(咳エチケット)
マスクは感染者の飛沫(咳やくしゃみで飛び散るしぶき)を防ぐことができます。
感染している人でもマスクをすることによって、ウィルスの含まれた唾液が空気中に放出される量を抑えると考えられているため有効です。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

2020年3月18日

葬儀後のお礼

aisatuyougasi.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

近年、富山でも葬儀の事前相談をすることで、葬儀そのものの準備・心構えをしておかれる方が増えてまいりました。
しかしながら、葬儀が終わり、それで全部終わるわけではございません。事務的な手続きなど、ご当家様にはしばらく落ち着かない日々が続くかと思います。

役所等での手続きももちろんなのですが、忘れてはいけないのがお世話になった方々へのお礼です。

・お寺様へのお礼
富山市では、ご葬儀の際にお寺様からご本尊をお迎えし、多くの場合は初七日まで自宅に掛けておき、当日もしくは翌日にお返しに行きます。
もしまだお布施をお渡ししていない場合はそのタイミングでお布施や仏礼(ご本尊や七條のお礼)等をお渡しし、すでにお布施はお渡ししておられる場合はそれ以外のお礼をお渡しします。
その際には菓子折なども持参されるとより丁寧かと思います。

・ご町内の方へのお礼
富山県ではここ水橋を始め、ご葬儀の受付を町内の方がされる地域は多く、そのお礼も必要です。
お礼の中身については、その町内でのしきたりがあるので、何か決まった形があるわけではございません。しきたり以上の過剰なお礼は逆にトラブルの元となりますので、町内会長さんなどご存知の方に聞いてからされるのがいいと思います。

・職場へのお礼
故人様が現役でお仕事をされていた場合はもちろんのこと、ご葬儀で休みをいただいた職場へもお礼は必要かと思います。
ご葬儀の際のお供物のお下がりなどでもいいのですが、それとは別にきちんとした菓子折を持っていくのが良いでしょう。

今挙げた方以外でも、お世話になった友人などお礼・挨拶に伺うべき方はおられると思います。
ご葬儀は、皆様のお気持ち・ご協力があって成り立つものでもございます。挨拶回りはなるべく早く伺うようにされると良いでしょう。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年3月 6日

お講とは

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こんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。
今回は『お講』について触れていきたいと思います。
先日、お寺の総代を務められた方が亡くなり、お寺で通夜・葬儀が執り行われました。

そこでお供物として『○○講』というものがあったのですが、お参りにこられた方の中には、この『講』にピンと来てない方もおられたようです。
『講』というと、まず『報恩講』が浮かぶかと思います。
これは親鸞聖人の命日である旧暦の11月28日に、共にお勤めをし、仏法を聞く場・集いのことです。
富山県では秋口頃から年末にかけて、門徒さんのお宅を一軒一軒お寺様が回られる、浄土真宗では最も大切にされている仏事であり、その集い・仲間のことを仏教では『講』と呼んでいます。

お寺によって違いますが、門信徒が毎月集まる場を設けているお寺は多く、決まった日にお寺に集まってお経を詠む『○○日講』などが知られています。(六日講・二十日講・二十八日講など)

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎