2017年8月31日

現代社会の精進落とし

kaishokukaijyoutoryouri.pngこんにちは。メモワールしらゆりの鷲平です。
今回は精進落としについてお話させていただきます。

かつて不幸があった家では、死後四十九日までの間は生ものや酒を口にすることなく、野菜や豆腐などの精進料理で過ごすことがしきたりでした。こうしたことから、四十九日が過ぎて初めて肉や魚を使った普段の食生活へと戻ることが、本来の精進落としです。
しかし現代社会においては、四十九日も肉や魚を食事に取り入れないことはほぼ不可能です。そこで、精進落としの会食は本来の意味とは大きく離れ、僧侶や葬儀でお世話になった人を感謝の意味でもてなすための、喪家が設ける会食の席へと変わってきたのです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

2017年8月29日

「心のこもった家族葬」のご紹介

kazokusoushashinntke.pngこんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。

当メモワールしらゆりは、一般的に葬儀費用の一部しか含まれていない葬儀プランを総額で提示しています。
祭壇やお棺、ホールの使用料などはもちろん、香典返しやお食事、霊柩車等も含まれており、大まかな葬儀費用の目安にもなるため、お客様からわかりやすいと言っていただいています。

それに関連して、先日お世話をさせていただいたT様のご葬儀が、私自身もたいへん興味深いものだったのでご紹介させていただきます。

写真は富山市T家のご葬儀のものです。
実はこのような形態のものは当会館のプランには無いのですが、喪主様のイメージに比較的近いプラン(家族葬シンプルプラン)を使い、多少変更を加えるという形で執り行いました。
プラン内での数の増減や、追加料金によるお棺のランクアップなどは他の葬儀社さんでも普通にあると思いますが、プランの祭壇を完全に使わず、このような形にまで変更するとなると非常に珍しいのではないでしょうか。

T様は以前より何度も来館していただき、事前相談をすすめてきたこともあり、ほぼイメージ通りのご葬儀でお母様を送ることができたと大変喜んでおられました。私自身も非常に暖かみのあるいいご葬儀だったと思います。

今後もメモワールしらゆりでは、簡単に『無理です』ということなく、お客様のご要望に最大限お応えしていけるように努力してまいります。
皆さまも疑問やご相談なとございましたら、是非お電話・ご来館いただければと思います。

▶「家族葬プラン」についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2017年8月23日

初めての健康診断

kennkousinndann.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。
先日、年に一度の健康診断があり、私もこの会社に入社して初めての健康診断を富山市の済生会富山病院へ受けに行って来ました。
胃の検査についてはバリウム検査か胃カメラによる検査を選択しなければならなかったのですが、先輩達は皆さん胃カメラを飲んでいるとのことでしたので私も人生で初めて胃カメラの検査を受けることになりました。
検査当日まで仕事が忙しかったこともあり、あまり心配もしていなかったのですが、いざ受けてみると苦し過ぎて終わった後はしばらく放心状態になるぐらいでした。
身体が資本の仕事なので健康管理、体調管理はしっかりしなければなりませんが、健康でいるのも楽ではないのですね...。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2017年8月13日

お盆(送り)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。
さて、お盆についていろいろ触れてきましたが、今回はお盆の締め、祖先の霊をお送りする際のしきたりやその他についてお話していきます。

先のブログでも触れましたが、お盆は一般的に8月の13日から16日とされ、ここ、富山県富山市でもその期間がお盆となります。

13日に祖先の霊をお迎えした後、中日である14日15日を共に過ごしたら、16日には霊をお送りしなければいけません。
13日に迎え火を灯して霊をお迎えしたように、16日には送り火を灯し、霊をお見送りします。迎え火と同じく、玄関先に火を灯し、迷わずお帰りいただけるようにします。
1年に1度の再開と別れ。寂しい気持ちにもなりますが、正しくお送りしてあげて下さい。

とはいえ、寂しいものは寂しい。少しでも長く一緒にいたい。そんな想いが形になったのが、キュウリで作った馬とナスで作った牛です。
こちらにこられる時は馬に乗って早く来ていただき、あちらへ戻られる時は牛に乗って、できるだけゆっくりとお帰りいただきたい。そのような意味が馬と牛の置き物にはあると言われています。

しきたりや風習は地域などによって様々ですし、お仕事や旅行等でなかなかお盆の行事を行えない方もいらっしゃるでしょう。それでもお盆の由来や習慣を知り、祖先への感謝を忘れずにいてほしいものです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2017年8月 9日

大規模なお通夜・ご葬儀にも対応できます

ojimake.pngメモワールしらゆりの川端です。
8月7日に 故 尾島正和様のご葬儀の担当をさせていただきました。
富山県、富山市に『ボルファートとやま』という会社があるのですが、故人様はそこで〝GM〝(ゼネラルマネージャー)の役職に就いておられました。
その他にも 富山市ライオンズクラブの幹事をしておられたり、たくさんの人のお世話をされておられた方でございました。
当社の式場は大ホールと小ホールの2会場があり、その2会場をつなげることも可能(オープン会場)で通常250席対応となるのですが、
ご家族様との打ち合わせで、式当日たくさんのお参りが予想されたために式場内を300席にし、式場の約半分をパイプ椅子にて対応させていただきました。
通常はロビーで受付をするのですが、式場内にお参りの方が入りきれなかった場合を想定し、ロビーにもパイプ椅子を並べれる準備をし、外のエントランスにテントを張り、外で受付をしていただきました。
お通夜には、やはりたくさんのお参りがあり、ロビーにもパイプ椅子を並べるほどのご弔問者の人数がご来館されました。

最後の喪主様のご挨拶で『父とは男同士の照れくささもあり、会話も少なく、母を通してお父さんが一緒にお酒飲みたいって言ってたよ...。』などお母様を通しての会話もあったとございました。
私も父親を早くに亡くし、同じく母を通して会話していた頃を思い出し、まるで自分自身のことのようで、とても心に残るお式となりました。

▶「ホール内のご案内」についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

2017年8月 6日

お盆(お迎え)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。
前回もお話したように、今回はお盆の具体的な中身について少し触れてみたいと思います。

まずお盆とはいつなのか。
旧暦で行うところ(7月15日頃)や、1ヶ月遅れで行うところもあるようですが、8月の13日夕方から16日までというのが一般的なようです。日本の7割から8割ほどの地域ではこの期間にお盆の行事が行われます。ここ、富山県富山市でもこの期間がお盆の期間です。

13日は、まずご先祖の霊をお迎えします。昔は玄関には吊るした提灯に火を灯し、霊が迷わず帰ってこられるようにしたそうで、これを迎え火と言います。ただ、現在ではなかなか難しく、お仏壇にロウソクを灯したり、お墓の掃除をしたりということで、祖先の霊をお迎えする準備としているようです。なのでお墓参りはできれば13日に行うのが良いでしょう。

そしてお仏壇とは別に盆棚(精霊棚)を準備します。低めのテーブルの四隅に笹竹を立て、縄で結んで結界を張ります。その縄にホオズキやガマの穂を吊るし、キュウリで作った馬とナスで作った牛を飾ります。さらにお供え物として、五供といわれる「水・花・お香・明かり・食べ物」をお供えします。
地域や宗派によって風習・しきたりも様々ですので、必ずというわけではありませんが、ロウソクとお花を準備し、心のこもったお供えをされるくらいでも結構かと思います。

次回は祖先の霊の送り方についてお話したいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2017年8月 2日

お盆(由来)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。

富山県はまだ梅雨が明けず、気温の高さと相まって蒸し暑い日が続いています。
もうすぐ8月。そろそろ気持ちの良い暑さになってほしいところです。

ところで8月といえばお盆ですよね。
社会人の方にとっては貴重な連休ということで、旅行や実家への帰省など楽しみにしている方も多いようです。
ただ、お盆って何?と聞かれても、正直よくわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそものお盆の由来についてお話したいと思います。

元々お盆という言葉は、盂蘭盆会(うらぼんえ)という言葉の略称で、これはサンスクリット語のウラバンナを漢字にあてたものだそうで、その由来が盂蘭盆経というお経の中に書かれています。

お釈迦様のお弟子が、その神通力で餓鬼道に堕ちた母親の姿を見つける。
飢えて苦しむ母親を哀れに思い、飲み物や食べ物を差し出すのだが、母親の口に届く前に消えてしまう。
そこでお釈迦様に相談すると、旧暦の7月15日(現在の8月中頃)に安居(あんご)の修行を終えた僧侶にごちそうを振る舞い、供養しなさい、とのこと。
その教えに従ったところ、母親は飢えから救われ、無事往生することができた。
というものです。

この仏教の教えが日本に伝来し、古来より日本に存在した祖先を崇拝する風習が一つとなり、現在でいうお盆の形になったと言われています。
お盆の習慣は各地で様々ではありますが、祖先の霊が帰ってこられ、感謝の気持ちを持って共に過ごす期間であることは共通していると言えるでしょう。

次回はお盆の具体的な中身について少し触れてみたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎