お歳暮

先日、メモワールしらゆりのある水橋でも雪が降り、いよいよ冬本番です。

年末と言うとお歳暮の時期でもあります。お世話になった方々へ一年の感謝を込めての贈り物。
ではこのお歳暮はいつ頃生まれた習慣なのでしょうか。

元々日本には、お正月に先祖の霊をお迎えする『御霊祭』と言うものがあり、そのためにお供物をする習慣がありました。
ご先祖の霊なので、嫁がれた方や分家の人達が本家や実家にお供物を持っていく風習だったのですが、そのうちお神酒のおつまみになるようなものを持って行くようになり、それがお歳暮の原型だと言われています。

その後江戸時代になり、商人が得意先に贈り物をするようになり、さらに明治時代になると個人的にお世話になった方や上司などにも贈り物をするようになり、これが現在のお歳暮の習慣として今も続いています。

コロナ禍の現在、お礼を兼ねて直接ご自宅を伺うということは避けた方がいいのでしょうが、意義深い習慣としてこれからも続いていくといいですね。

ちなみに富山県の、主に呉西や海沿いが中心のようですが、嫁ブリという習慣がある地域もあるようです。
娘さんが結婚すると、娘さんが嫁がれた先にブリを丸ごと一本送り、貰った家は送られたブリを半身にしてまた奥さんの実家に送り返すというものだそうです。
ブリは出世魚としても有名で『娘さんが嫁がれた家が繁栄してほしい』『旦那さんには出世してもらって、娘さんが苦労することがないように』と言った意味合いがあるようです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)とは...

こんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

皆さんは「天上天下唯我独尊」という言葉を耳にされたことがありますでしょうか?
暴走族が特効服に入れていたりするイメージなのでこの世の中で自分が一番だというような意味合いで捉えている方が多いのではないでしょうか?

しかし、実はこの言葉は立派な仏教用語でお釈迦様が言われた言葉として伝えられている言葉なのです。

そしてこの言葉の本来の意味は犬や猫、虫けらに生まれたら果たすことのできない、私たち人間に生まれたときしか果たすことのできない、
たった一つの目的があるという意味なのだそうです。いわゆる「人生の目的」ということなのでしょうか?深いテーマです。

しかしながらこの葬儀に関わる仕事を通して色々な方の人生に触れているとその一端が垣間見得る瞬間があるような気もします。
私自身も自分の人生の目的をこの仕事を通して少しずつでも見つけていければと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

利他(りた)の心

ritanokokoro.pngこんにちは
メモワールしらゆりの三鍋です。

皆さんは今年の4月に奈良の東大寺で様々な宗教者達が宗教や宗派の垣根を越えてコロナ禍において共に祈りを捧げたという出来事があったのをご存知でしょうか?
私は最初この記事を目にした時衝撃をうけました。今まででは考えにくい出来事だと思います。しかし、このコロナ禍においては宗教の枠を越えてでも共に協力しなければならないということだったそうです。

そしてコロナ禍の今は自分だけがよければそれでいいという利己的な考え方は一番通用しない考え方だということが書かれていました。
誰か一人の軽率な行動が最悪の場合、誰かの命を奪うことにもなりかねないからです。

そして他人のことを思いやる「利他」の心が必要なのだということが書かれていました。
思い返してみると今までは社会全体の風潮としてもお互いのことをちゃんと考えるということなく、色々な発言なりをしていたように思います。

しかし、今はお互いのことを考えないと自分の命を守れない状況なのです。
コロナウイルスをきっかけにして私達の生活様式は大きく変わりました。この機会に自分自身を見つめ直す機会があった方も多かったのではないかと思います。

そして普段の生活の中で忘れてしまっていたことに気付かされたこともあったのではないかと思います。
私自身も今一度この「利他」の心でお客様と向き合っていかなければいけないなと改めて気付かされました。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

榊(さかき)について

こんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

今回は、先日のブログ「葬儀と樒(しきみ)」でも触れていた「榊(さかき)」についてのお話です。

秋になっても葉が落ちず、一年中緑色の葉をつけている常緑樹。常緑樹は古来より神事では欠かせない植物で、古くは古事記や日本書紀などにもその記載があります。

名前の由来も、神事に使われていたことから、神と人の境にある木→境木→「さかき」となった説。
また、一年中緑の葉をつけることから、栄える木→栄木→「さかき」となった説などがあります。
漢字では木偏に神と書きますが、これは日本で作られた漢字で、そのまま『神事で使う木」という意味です。

元々は特定の植物を指した名称ではなく、神事に使っていた常緑樹をそう呼んでいたのが、のちに固有の植物の名前となったそうです。
ですので、同じ「榊」と言っても地域によって異なり、「榊」だと思っていたものがそうではなかった、という現象が起きるのです。
ツバキや楠、中には杉を「榊」と呼んでいた所もあるそうです。
そういった事情から、現在榊と呼ばれている植物を「本榊(ほんさかき)」や「真榊(まさかき)」などと言うようになりました。

榊は比較的暖かい地域で自生するそうで、西日本では榊を使い、東日本では同じツバキ科の常緑樹であるヒサカキを使うことが多いようです。
葉の縁が滑らかなのが榊で、ギザギザしているのがヒサカキという違いがあります。
先ほど触れたように、元々どちらが本物というわけでもないようですので、手に入りやすい方で結構です。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

引出物の中の砂糖について

satounituite.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

ご葬儀やご法要でのお供え物、または引出物の中に「砂糖」が入っているのを見られたことがある方は多くいらっしゃると思います。
メモワールしらゆりでも式場祭壇には落雁(らくがん)、ご用意させていただきます引出物セットの中には砂糖が入っています。
なぜ、砂糖が入っているかご存知でしょうか。

引出物に砂糖を入れる理由の1つ目は「消えもの」が良いとされているからです。
消えものとは、食べてなくなるもの、または使うことによってなくなるものを指して、悲しみをあとに残さないという気遣いからきている慣例で、すぐに使わない場合でも保管することができるものが多いです。

理由の2つ目は、白い砂糖はその昔、なかなか手に入らない高級品だったからです。
また、砂糖の白色は人が亡くなられた後に着る白装束を表し、純粋な魂で旅立つという意味をもっているそうです。
最近では、簡単に手に入るがゆえに、「砂糖は重たいから...」と避けられる方もおられますが、元来の習わしを大切に砂糖をお使いになられますことをオススメいたします。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

数え年とは.....

kazoedositoha.pngこんにちは、メモワールしらゆりの菅野です。
今日は数え年についてお話します。

普段は満年齢で記入したり数えたりすると思いますが、
七五三、厄年、長寿のお祝い事の節目で「還暦、古稀、喜寿、傘寿、米寿」などでは数え年で行われることが多いです。

数え年とは、昔日本で使われていた年齢の数え方になり、
ご年配の方の中には、今でも年齢を聞かれると数え年で答える方もいるそうです。

生まれた年を1歳として、新年の度に1つ加えて数えていく年齢を言います。母親の胎内にいる期間を0歳の期間とし、毎年1月1日に神様や仏様から「歳をいただく」という考え方のようです。昔は子供の人数も多く、1人1人の誕生日を把握しお祝いするのも大変だったからとも言われています。

あまり使用する機会のない数え年ですが、数え方で迷われた際は、
誕生日を迎えられる前だと、
満年齢+2歳となり、
誕生日後になりますと+1歳となります。

参考にしていただければと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

諸行無常(しょぎょうむじょう)とは

shogyoumujyou2.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

新型コロナウイルスの影響で、日本全国に緊急事態宣言が発令されてから当社でも一部在宅勤務を行っております。
仕事でも休日でも自宅にいることが多くなり、自分自身と向き合う時間が多くなりました。

仏教の最も大事な3つの教えの1つに「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という言葉があります。
諸行無常とは世界のあらゆる事物は常に変化し続けるもので、永遠ということはないという意味を表す言葉です。

今回の新型コロナウイルスによって社会全体が今までとは一変してしまいました。誰もこんなことになるとは思っていなかったでしょう。
私も世の中は諸行無常であるということを痛感させられました。と同時に今まで普通の日常生活を送れていたことがとてもありがたいことだったのだなあということに気付くこともできました。
今はまだ先の見えない状況ですが、当たり前の日常にこそ幸せはある、とそう思ってこの自粛生活を乗りきっていきたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

お布施について

ohusenituite.pngこんにちは、メモワールしらゆりの菅野です。

今日はご葬儀やご法要の際にご寺院様にお渡しするお布施についてお話します。

お布施は「布を施す」と書きます。
その由来はインドからきており、僧侶が説法をしながら回っていたところ、一軒の貧しいお家に出会います。
そのお家は貧しさゆえに何のお礼もできない為、薄汚れた布をお礼として渡したところ、僧侶はその布を受け取って袈裟をつくりました。
ここからお布施という言葉が生まれたそうです。

お布施をご用意されますとき、封筒にお札を入れる向きについて悩まれる方も少なくないと思います。
お札の正しい入れ方は、肖像画が印刷されている方を封筒の表に来るように入れます。
封を開けた時、僧侶の正面に福沢諭吉の肖像画が見えるように入れましょう。

一般的に香典とは反対の入れ方になります。
また、ご用意されますお札は新札がいいとされています。
新札がない場合は比較的綺麗なお札をご用意ください。

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

葬儀と樒

sougitosikimi.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

今日は仏式の葬儀で欠かせない樒(しきみ)について触れたいと思います。

ご当家の床の間やお仏壇に樒を飾り付けていると、ご親戚の方などからよく
「それ『榊(さかき)け?」
と聞かれます。

神棚に飾る榊はご存知の方も多いのですが、この樒は多くの方が葬儀の時にしか見る機会がなく、また同じような色形をしていますので、混同されるのも無理はないと思います。

富山県では一般的に通夜葬儀の際、自宅のお仏壇や床の間飾りなどに色花ではなく、この樒を立てます。
これはインド・中国から仏教が伝わって後、日本で生まれた風習です。

昔は今のように火葬の習慣も無く、またドライアイスのようなご遺体を保全する技術もありませんでした。
そのためご遺体から発生する臭気も強く、土葬した際にその匂いを嗅ぎつけて野犬などが墓を荒らすということがございました。

樒の葉は香りが強く、その実には強い毒性があります。「毒物及び劇物取締法」という法律の中で、植物で唯一の劇物指定されているほどです。
樒の名前の由来も、実に毒が含まれていることから「悪しき実」が転じて「しきみ」となったとも言われています。

そのため、昔の人はその強い香りが死臭を消し、その有毒性が獣から墓や遺体を守ると考えたのではないでしょうか。

今では火葬が当たり前ですし、保全技術の進歩により、昔ほど匂いなどが気になることはないのかもしれません。
しかしながら、亡くなられた後も故人の尊厳を守るために生まれたこの習慣。必要の有無ではなく、大切な習慣としてこれからも守っていきたいものです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

自宅での過ごし方

jitakudenosugosikata.pngこんにちは、
メモワールしらゆりの菅野です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
富山県の方でも自粛要請が発表されました。
その為、自宅で過ごされている方が増えてきていると思います。

みなさんはどうお過ごしでしょうか?
何をして過ごせばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私事になりますが、先日からユーキャンのボールペン講座を始めました。
仕事上、書類を書いたりメモを残したりすることが多いのと、書くことは伝えるコミュニケーションで大事なことだと感じ綺麗に書けるようになりたいと思ったからです。
実際始めてみると、文字を意識して書いたことがなかった為に、長年の癖が出てお手本通りに書くことが
なかなか難しいものでした。
練習の成果が出て
綺麗になったねと言われると嬉しいものです。

外出自粛で自宅での生活を余儀なくされていますがこの時間を有効に
自分のスキルアップに繋げてみるのも
いいかもしれません。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美

新型コロナウィルスについて

jyokinnsui.pngこんにちは、メモワールしらゆりの杉田です。

いま、世界中で猛威をふるっている新型コロナウィルスについてのお話です。
新型コロナウィルスは、中国の湖北省というところで発生し、全世界で100万人超、日本では2300人以上の感染者を出しています。
三日前には、私たちの住むこの富山県でも感染者が確認されました。(令和2年4月2日現在)

感染が拡大する中で、さまざまなイベントが中止や延期になっています。
私の姪(めい)も今月予定されていた保育園の入園式が中止になったと連絡がきました...。
皆さんも何かしらの感染予防対策を講じておられるかと思いますが、代表的な予防対策を2つご紹介します。

①手洗い
人が感染する原因の多くは、手に付着した細菌やウィルスが鼻や口から体内に入ることだそうです。
こまめに石けんと流水で手指を清潔に保つ習慣をつけましょう。

②マスク(咳エチケット)
マスクは感染者の飛沫(咳やくしゃみで飛び散るしぶき)を防ぐことができます。
感染している人でもマスクをすることによって、ウィルスの含まれた唾液が空気中に放出される量を抑えると考えられているため有効です。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 杉田 高央

お講とは

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こんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。
今回は『お講』について触れていきたいと思います。
先日、お寺の総代を務められた方が亡くなり、お寺で通夜・葬儀が執り行われました。

そこでお供物として『○○講』というものがあったのですが、お参りにこられた方の中には、この『講』にピンと来てない方もおられたようです。
『講』というと、まず『報恩講』が浮かぶかと思います。
これは親鸞聖人の命日である旧暦の11月28日に、共にお勤めをし、仏法を聞く場・集いのことです。
富山県では秋口頃から年末にかけて、門徒さんのお宅を一軒一軒お寺様が回られる、浄土真宗では最も大切にされている仏事であり、その集い・仲間のことを仏教では『講』と呼んでいます。

お寺によって違いますが、門信徒が毎月集まる場を設けているお寺は多く、決まった日にお寺に集まってお経を詠む『○○日講』などが知られています。(六日講・二十日講・二十八日講など)

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

意外な仏教用語"食べ物"(その2)

youkann.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。
前回ご紹介したように、お寺や僧侶の名前、精進料理など仏教由来のものは他にもございます。今回は第2弾ということでいくつか紹介させていただきます。

まずはご存知の方も多いと思いますが、「がんもどき」です。精進料理でおなじみですよね。
雁もどき、と当て字をすることからも分かるように、雁の肉料理に似せたものだと言われています。

僧侶の名前が由来となったものとしては、「タクアン」が知られています。
江戸時代、臨済宗の高僧、沢庵(たくあん)禅師が考案したとされています。徳川家光にこの漬物を献上したところ、その美味しさから「沢庵漬け」という名前を命名されたとのことです。

そして実は「羊羹(ようかん)」も、元をたどれば僧侶が日本に伝えたのが元になっています。
元々は字のごとく、羊の肉を使ったスープだったそうで、冷めると肉のゼラチン質が固まり、煮こごりになります。禅僧が日本に伝えたとされているのは、この料理です。この肉を使わない料理が後に羊羹と呼ばれるようになったそうですが、羊と何の関係もないのに羊の字が使われているのはそういう理由からなのです。

調べてみると、知らずに使っている仏教用語は本当にいろいろありますね。
葬儀とは直接関係はございませんが、これからもこんな豆知識を紹介していければと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

意外な仏教用語"食べ物"

karupisu.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

先日、意外な仏教用語として、縁日のお話をさせていただいたのですが、思いのほか好評だったので、今日は食に関する意外な仏教用語について触れてみたいと思います。

普段馴染みのある食べ物の中には、その由来となった僧侶やお寺の名前がつけられたものがいくつかあります。

"けんちん汁"はその元となる料理を作ったとされる建長寺(けんちょうじ)がなまったものとされていたり、"インゲン豆"は、インゲン豆を日本に持ってきた明の禅僧、隠元(いんげん)禅師の名前が由来です。ちなみに隠元の命日である4月3日はインゲン豆の日になっています。

そして有名なところでは高野豆腐(こうやどうふ)がありますね。
真言宗の本山である、高野山金剛峰寺に由来するもので、冬場に高野山の僧が豆腐を置き忘れたことで偶然できたという説や空海が中国から伝えたという説があります。
富山では(おそらく他地域でも)高野豆腐と言われていますが、正式には凍(し)み豆腐というのだそうです。

さらに意外なものとして、"カルピス"も実は仏教由来の言葉です。
カルピスの生みの親である三島海雲(みしまかいうん)という方は元々お寺の息子さんでもありました。
そんな彼がモンゴルの飲み物であるアイラグ(牛乳を発酵させたもの)を参考にして作ったのがカルピスです。その名前の由来は、仏教用語で「醍醐味」を意味する『サルピスマンダ』と、牛乳に多く含まれている栄養素『カルシウム』を合わせて名付けられたそうです。

このように、仏教用語とは知らずに根付いている言葉はたくさんあります。また機会があればご紹介したいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

"喪中の時の過ごし方"について

こんにちは、メモワールしらゆりの鷲平です。
今回は、"喪中の時の過ごし方"についてお話しさせていただきます。
喪に服している時は、原則として次のようなことは避けるべきとされています。
結婚式・祝賀会・落成式といった祝い事への出席、年賀状・正月飾り・初詣などです。
しかし、近年ではこれらのことも絶対的な禁止事項ではなくなってきています。
例えば不幸のある前から予定されていた慶事には、先方へあらかじめ自分が喪中であること伝えてから出席するケースも多いようです。
なお、自分が喪中であることを知らない相手には、あえて知らせる必要はありません。

参考にしていただけたら幸いです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

秋深し

akisagasi.pngこんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。

先日何気なく会館脇の植え込みを見ると、すでに紅葉が始まっており、そういえばもう11月、そんな季節だなぁと感じました。
ここ、メモワールしらゆりのある富山市水橋は、富山県の中でも比較的海寄りの地域で、紅葉もどちらかというと遅い方なのですが...

日の落ちるのも早くなり、一日一日冬に近づいています。特に最近は寒暖差も大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。
皆さまもお体にはくれぐれもお気をつけ下さい。=

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

"忌み言葉(いみことば)"について

こんにちは。メモワールしらゆりの鷲平です。
今回は弔電を送る際の注意点についてお話させていただきます。

弔電文のサービスを行っている業者に依頼する際、メッセージは弔電用の文例から選ぶか、自分の言葉を付け足し作成します。その際、忌み言葉を使わないよう注意が必要です。
忌み言葉とは、「重ね重ね」「重々」「再三再四」「たびたび」「またまた」「ますます」「返す返す」の重ね言葉、「再び」「続く」「なお」「追って」などの続くことを連想させる言葉、「死ぬ」「死去」「死亡」「生きる」「存命中」などの直接的な表現、「とんだこと」「とんでもないこと」「浮かばれない」などの大げさな表現、「四」「九」などの不吉な表現のことをいいます。

参考にしていただけたら幸いです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

"友引"について

tomobikinituite.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。今月で入社してちょうど一年が経ちました。葬儀業界に入ってから気にするようになったことがあります。それは友引の日です。
富山市では友引の日は火葬場が休みなので基本的に葬儀はしないのですが、なぜそのようになったのか気になって調べてみました。
もともとは中国で生まれた「六曜(ろくよう)」という思想が日本に伝わりその日の吉凶や運勢を知るために庶民の間で用いられるようになったそうです。
しかし、「六曜」の中で友引の日は本来「勝負をしても勝ち負けの勝敗が決まらない日」という意味と「凶禍や厄事が友人に及ぶ影響がある方角」という意味であり、「友を引く」という意味は本来の意味ではなく、日本人がその字面から葬儀を避けるようになっていったのだそうです。
いかにも日本人らしい経緯があって現在に至っているのですね。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

神無月

kannnaduki.pngこんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。
10月に入り、いよいよ秋本番。最近はそうでもありませんが、ここ富山は比較的雪の多い地域ということもあり、今から心配しています。

さて、10月は旧暦で神無月(かんなづき)とも言います。
名前の由来については諸説ありますが、1番有名なものが
『10月は全国の神様が島根県の出雲大社で行われる会議に出かけてしまうため、神様が居なくなるから』
というものでしょう。
逆に島根県では全国の神様が集まるので神在月(かみありつき)と言うそうです。

その会議では、主に人のご縁について話し合われていると言われています。そのため出雲大社は縁結びの神社としても有名です。
その他にも翌年の天候や農作物の出来についても決めているそうで、できれば毎年豊作にしてほしいところです(笑)

でも島根県以外の地域の神様がいなくなるとその土地の人が困るので、ちゃんとお留守番をされる神様も存在します。地域によって異なるようですが、その留守番神の代表が恵比寿様です。
このことから、神無月には恵比寿講という、恵比寿様に感謝しお祭りする行事が行われます。

実際の神無月は旧暦なのでまだ少し先ですが、知っておかれると面白いのではないでしょうか。=

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

事前にお墓を建てるのは...?

kueissho.pngこんにちは、メモワールしらゆりの川端です。
先日、富山市水橋地区で営業をしている時にお客様とお墓についてのお話をしていたのですが...
そのお宅では、まだお墓を建てておられないとのことで、『元気なうちにお墓を購入しないとな~。』と言っておられました。
そこで少しアドバイスさせていただいたのですが、『まず肝心なことは、どこにどのようなお墓を建てるのか。そして予算はいくらで、またそのお墓を引き継ぐのは誰なのかを優先的に考えておくといいと思いますよ。』と、『それと公営墓地は遺骨がないと申し込みできませんが、民営墓地は生前購入も可能です。』と言うお話をさせていただきました。
そしたら、「生前墓って縁起が悪いって聞いたことあるんだけど~」と言われたのですが...。
昔は生きているうちにお墓を建てると早死にすると言われていたそうです。
しかし、生前墓は「寿」という文字が使われることからも、仏教的には功徳の高い行為であり、縁起がよいとされています。
早死にという言い伝えは迷信だと思います。とのお話をさせていただきました。

ご参考にしていただければ幸いです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

愛別離苦(あいべつりく)

aibeturiku.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。先日、私が担当した方のお通夜の際のお寺様の法話で「愛別離苦(あいべつりく)」ということについて話しておられました。
私もあまり聞いたことのない言葉だったのですが、人の一生においてどんなに愛する人とでもいつかは必ず別れなければならないという苦しみであり、「四苦八苦」の八苦の中でも非常に辛いものであると仰られていました。
私自身はまだ両親とも健在ですし、結婚もまだしていないので自分自身で「愛別離苦」の経験はまだしていませんが、この仕事を通してご当家の方の様子を見ていると、非常に辛そうな時があります。その悲しみを消すことは出来ないかもしれないけれど、少しでも気持ちが和らぐような対応を今後自分でも心がけてきたいなと思いました。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

現代社会の精進落とし

kaishokukaijyoutoryouri.pngこんにちは。メモワールしらゆりの鷲平です。
今回は精進落としについてお話させていただきます。

かつて不幸があった家では、死後四十九日までの間は生ものや酒を口にすることなく、野菜や豆腐などの精進料理で過ごすことがしきたりでした。こうしたことから、四十九日が過ぎて初めて肉や魚を使った普段の食生活へと戻ることが、本来の精進落としです。
しかし現代社会においては、四十九日も肉や魚を食事に取り入れないことはほぼ不可能です。そこで、精進落としの会食は本来の意味とは大きく離れ、僧侶や葬儀でお世話になった人を感謝の意味でもてなすための、喪家が設ける会食の席へと変わってきたのです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

お盆(送り)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。
さて、お盆についていろいろ触れてきましたが、今回はお盆の締め、祖先の霊をお送りする際のしきたりやその他についてお話していきます。

先のブログでも触れましたが、お盆は一般的に8月の13日から16日とされ、ここ、富山県富山市でもその期間がお盆となります。

13日に祖先の霊をお迎えした後、中日である14日15日を共に過ごしたら、16日には霊をお送りしなければいけません。
13日に迎え火を灯して霊をお迎えしたように、16日には送り火を灯し、霊をお見送りします。迎え火と同じく、玄関先に火を灯し、迷わずお帰りいただけるようにします。
1年に1度の再開と別れ。寂しい気持ちにもなりますが、正しくお送りしてあげて下さい。

とはいえ、寂しいものは寂しい。少しでも長く一緒にいたい。そんな想いが形になったのが、キュウリで作った馬とナスで作った牛です。
こちらにこられる時は馬に乗って早く来ていただき、あちらへ戻られる時は牛に乗って、できるだけゆっくりとお帰りいただきたい。そのような意味が馬と牛の置き物にはあると言われています。

しきたりや風習は地域などによって様々ですし、お仕事や旅行等でなかなかお盆の行事を行えない方もいらっしゃるでしょう。それでもお盆の由来や習慣を知り、祖先への感謝を忘れずにいてほしいものです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

お盆(お迎え)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。
前回もお話したように、今回はお盆の具体的な中身について少し触れてみたいと思います。

まずお盆とはいつなのか。
旧暦で行うところ(7月15日頃)や、1ヶ月遅れで行うところもあるようですが、8月の13日夕方から16日までというのが一般的なようです。日本の7割から8割ほどの地域ではこの期間にお盆の行事が行われます。ここ、富山県富山市でもこの期間がお盆の期間です。

13日は、まずご先祖の霊をお迎えします。昔は玄関には吊るした提灯に火を灯し、霊が迷わず帰ってこられるようにしたそうで、これを迎え火と言います。ただ、現在ではなかなか難しく、お仏壇にロウソクを灯したり、お墓の掃除をしたりということで、祖先の霊をお迎えする準備としているようです。なのでお墓参りはできれば13日に行うのが良いでしょう。

そしてお仏壇とは別に盆棚(精霊棚)を準備します。低めのテーブルの四隅に笹竹を立て、縄で結んで結界を張ります。その縄にホオズキやガマの穂を吊るし、キュウリで作った馬とナスで作った牛を飾ります。さらにお供え物として、五供といわれる「水・花・お香・明かり・食べ物」をお供えします。
地域や宗派によって風習・しきたりも様々ですので、必ずというわけではありませんが、ロウソクとお花を準備し、心のこもったお供えをされるくらいでも結構かと思います。

次回は祖先の霊の送り方についてお話したいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

お盆(由来)

こんにちは、メモワールしらゆりの高崎です。

富山県はまだ梅雨が明けず、気温の高さと相まって蒸し暑い日が続いています。
もうすぐ8月。そろそろ気持ちの良い暑さになってほしいところです。

ところで8月といえばお盆ですよね。
社会人の方にとっては貴重な連休ということで、旅行や実家への帰省など楽しみにしている方も多いようです。
ただ、お盆って何?と聞かれても、正直よくわからないのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそものお盆の由来についてお話したいと思います。

元々お盆という言葉は、盂蘭盆会(うらぼんえ)という言葉の略称で、これはサンスクリット語のウラバンナを漢字にあてたものだそうで、その由来が盂蘭盆経というお経の中に書かれています。

お釈迦様のお弟子が、その神通力で餓鬼道に堕ちた母親の姿を見つける。
飢えて苦しむ母親を哀れに思い、飲み物や食べ物を差し出すのだが、母親の口に届く前に消えてしまう。
そこでお釈迦様に相談すると、旧暦の7月15日(現在の8月中頃)に安居(あんご)の修行を終えた僧侶にごちそうを振る舞い、供養しなさい、とのこと。
その教えに従ったところ、母親は飢えから救われ、無事往生することができた。
というものです。

この仏教の教えが日本に伝来し、古来より日本に存在した祖先を崇拝する風習が一つとなり、現在でいうお盆の形になったと言われています。
お盆の習慣は各地で様々ではありますが、祖先の霊が帰ってこられ、感謝の気持ちを持って共に過ごす期間であることは共通していると言えるでしょう。

次回はお盆の具体的な中身について少し触れてみたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

倶会一処(くえいっしょ)

kueissho2.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。ホームページにも書いてあるように昨年私の祖母の葬儀をメモワールしらゆりであげたのですが、先月祖母の一周忌法要がありました。
その日は私も休みをいただき出席していたのですが、その時のお寺様の法話に「倶会一処」という言葉が出てきました。 「この世で死ぬのは別々でも,浄土で再び会える」という意味だそうです。
大切な人が亡くなってもう会えないと思うと悲しくなるが、いつかまた浄土で再会出来ると思えば前向きに毎日を過ごしていけるというお話でした。
もしそうなら私もいつか祖母に再会した時には胸をはって会えるよう仕事に励んでいかなければなと思いました。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

北枕について

kitamakura.pngメモワールしらゆりの川端です。
大切なご家族が亡くなられて病院へお迎えに行き、ご自宅に着いたらまず故人様をご安直させていただきます。
昔からの言い伝えでは故人様の頭の向きは北枕になります。なぜ北枕にするのかと言うと...、
ご遺体を北枕にして安置するのは、お釈迦様が入滅された際、北向きに倒れていたことが由来となっています。 そのため仏式では、北枕に安置することが一般的になっています。また、神式やキリスト教式の場合は、安置の向きが問題になることはありません。
ですが、これも地方によっては若干異なってきます。メモワールしらゆりの地域 富山県富山市水橋では決まりではないのですが、ご仏壇に足を向けないという風習があります。
従って、ここ水橋の地域でご安直させていただく場合は故人様をご仏壇に頭を向けるようにご安直させていただきます。
この他にも地域によって様々な風習がありますが、少しずつ勉強して知識にしていきたいと思っております。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

蝋燭(ろうそく)について

rousokunituite.pngこんにちは。メモワールしらゆりの高崎です。
今回は葬儀を含めた仏事に欠かせない蝋燭(ろうそく)について少し触れてみたいと思います。

昔から葬儀の間は蝋燭の火を絶やしてはいけないと言われており、お通夜の晩に、交代で蝋燭の番をされた方もいらっしゃるかと思います。
古来よりのしきたりのため、あまり意識されたこともないかもしれませんが、そもそも何故蝋燭に火を灯すのでしょうか。そこには2つの意味があると言われています。

1つ目は蝋燭の光です。
周りを明るく照らす光は、仏の智慧(ちえ)を表しています。
我々が、そして故人が道に迷うことのないように照らす智慧の光です。
そして2つ目はその熱、暖かさです。
この熱は仏の慈悲(じひ)を表しており、悩み苦しむ者を優しく包んでくれる慈愛(じあい)の温もりです。

どちらも故人を送る儀式には欠かせないものであり、その意味を知ると、何気なく見ていた蝋燭の炎が特別なものに見えてきませんか?

スタッフブログでは、他にもしきたりや儀式の本来の意味についてご説明させていただいてます。よろしければ参考にしてみてください。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

木魚(もくぎょ)とは...

mokugyonituite.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。
先日、曹洞宗のご葬儀があり、仏具として木魚が使われていました。私はご葬儀 で木魚が使われているのを見るのは初めてだったのですが、よく考えたらなんで木「魚」なんだろうという疑問がわきました。
気になって調べてみたところ...、木魚の原型は禅寺で使われていた「魚板」という物で、その名の通り魚の形をした板であり、魚の形をしているのは、魚は日夜を問わず目を閉じないことから寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味があるそうです。そして、口にくわえた丸いものは煩悩を表し、魚の背をたたくことで煩悩を吐き出させる、という意味合いもあるそうです。
あと眠気覚ましの為に一定のリズムを刻んでいたとも言われているそうです。あのリズムだと余計に眠くなるような気もしますが...(笑)
今度、お客様にも余談としてお話ししてみたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

数珠(じゅず)について

jyuzu.pngこんにちは。メモワールしらゆりの鷲平です。
今回は数珠についてお話をさせていただきます。

数珠は念珠(ねんじゅ)ともいい、仏事に欠かせない仏具の一つです。珠の数に決まりはありませんが、宗派によっては108個を正式とする場合があります。
二重にして持つのを(二輪念珠)、珠の数を半分にしたものを(単念珠)といいます。宗派により種類や用い方に多少の違いはありますが、会葬には自分の家の宗派のものを持参しても構いません。
現在では珠の数や種類にあまりこだわらず、短い数珠が一般的に用いられています。
数珠は左手で持つのが作法になりますので、焼香するときや合掌を終えた後も必ず左手で持つようにします。

参考にしていただけましたら幸いです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

"合掌"の意味

gasshounoimi.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。私が今葬儀の仕事を指導していただいている先輩が司会をされる時に必ず話される一節があるのですが、それが私の心に印象深く残っています。
「右仏 左は我とぞ 合わす手の 中ぞゆかしき 南無の一声」
仏教の発祥の地インドでは右手が聖なる浄(きよ)らかな手、左手が俗なる不浄な手とされているため右手には仏性が宿り左手には人間の俗性が宿るとされているそうです。そしてその左右の手を合わせるということは即ち、仏と人間が一つになるということを現しているそうです。
私は今まで何気なく手を合わせていましたが、合掌にはこんなに深い意味合いがあるということを知り驚きました。
これからは"合掌"の意味合いをしっかり心に刻んで手を合わせていきたいと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

霊柩車を見かけたら...親指を隠す?

reikyuushaoyayubi.png子供の頃、霊柩車を見かけたら親指を隠してはいなかっただろうか...
私は大人たちから言われて、何も考えず親指を隠していたと思います。
ここ、富山県富山市だけの話ではなく全国的にも知られていることのようです。
親が早く死んでしまうとか、親の死に目に会えないとか、縁起が悪いとか
もちろん、迷信なのですが...
でも、霊柩車がというとつい最近のことのように思いそうですが、ちょっと違うみたいです。
やはり、昔から葬列に出会ったら親指を隠せという言い伝えが存在したからそれが霊柩車に変わったんだろうと...
なぜ親指を隠すのかというと、親指は魂の出入り口で恐ろしい事があったら親指を握りこんで隠さないとケガレてしまうという事だそうです。
ただ、最近は一見しただけでは霊柩車とは気づかない車も増えつつあるのでこういう迷信もいずれ消えていくのだろうと思っています。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三邉 智樹

清め塩について

kiyomejio.png富山県富山市のエリアに限らず全国的に以前は通夜、葬儀の後に『清めの塩』を使う習慣がありました。
これは、死を『けがれ』とする考え方からきていると言われています。通夜や葬儀にお参りして死に触れると、自分も『けがれ』てしまう。その考えから自宅の中に入る前に前後両肩付近などに塩をかけて清めていました。
お参りに来られたお客様や、担当したご当家の方にもたまに『自宅に帰ったら塩で清めなくていいんですか?』と聞かれることがあります。
富山県全域では浄土真宗の宗派が多く、浄土真宗には死をけがれとする考え方がないため、この『清めの塩』を使うという習慣がもともとありませんでした。宗派によってはご用意することもありましたが、10年ほど前から徐々にこの習慣もなくなっていきました。

亡くなった方を『けがれ』として考えてしまうのはとても悲しいことだと思いますので、私自身『清めの塩』は不要だと思っております。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 川端 敏和

焼香の仕方について②

shoukoushashinnni.png先日、浄土真宗の焼香の作法についてお話しさせていただきました。
今回はその他の宗派の焼香の作法についてもご説明したいと思います。
全ての宗派というわけではございませんが、富山県で比較的多い宗派のものについて触れていきます。

以前のブログで、浄土真宗の場合はお香を額に押しいただかない、とお話ししましたが、それ以外の宗派ではお香を押しいただくのが基本のようです。
その回数は宗派によって異なり、
浄土宗・日蓮宗は1回もしくは3回
天台宗・真言宗は3回
曹洞宗は2回で、1回目は押しいただき、2回目は押しいただかずそのまま香炉にくべます。

曹洞宗が少し特徴的ですが、これは最初の焼香が主で、2回目の焼香はその薫香を絶やさないようにするためのもの、ということのようです。

これらの焼香作法は地域やお寺様によって違いもあるようですので、必ずしもこのようにしないといけないということはございません。
いずれにしても、亡き人を想い、心を込めて手を合わせることが1番大事だと思います。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 髙﨑 顕一郎

焼香の仕方について

shoukou.pngメモワールしらゆりでは、キリスト教や神道のご葬儀もございますが、圧倒的に多いのは仏式でのご葬儀です。
ご親戚やご友人、会社関係でお参りされると、ほとんどが仏式なのではないでしょうか。

そこで皆さんが気になるのは焼香の仕方でしょう。
お香は額に当てる?回数は?
今回はそんな焼香の作法について少し書いてみたいと思います。

富山県は真宗王国と言われるように、浄土真宗がかなりの割合を占めています。
浄土真宗には大きく分けて浄土真宗本願寺派(お西)と、真宗大谷派(お東)の2つがあります。
まずはこの2つの宗派の焼香の作法についてご説明します。

お西とお東で共通しているのは、お香を額に押しいただかない、ということです。
ドラマなどの影響でしょうか、お香を額に押しいただくのが普通と思われがちですが、浄土真宗の場合はそれがありません。お香を指でつまんだら、そのまま香炉にくべます。
回数は、お西は1回、お東は2回です。
そのあと合掌し、お西はそのまま45度くらい頭を下げ、お東は軽く頭を下げます。
合掌はあくまでも焼香をした後に行うのが正式です。

必ずしもご葬儀の宗派に合わせないといけないわけでもありませんし、お気持ちを込めて焼香されるのが1番なのですが、ひとまずこれを覚えておかれると安心かもしれません。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 髙﨑 顕一郎

お彼岸とお墓参り

ohiganhakamairi.pngまだ、1か月以上先のことですがお彼岸についてお話したいと思います。

今年の春のお彼岸は3月20日の春分の日を中日に3月17日が彼岸入り、3月23日を彼岸明けとなります。
その時期のテレビのニュースには、お墓参りの映像がよく使われています。
では、なぜお彼岸にお墓参りするのか?
彼岸という言葉は、もともとが仏教用語です。簡単に言えば『あの世』のことです。逆に此岸(しがん)という言葉もあるのですが『この世』ということです。
彼岸が西に此岸(しがん)が東にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む春分(秋分)は、彼岸と此岸(しがん)が最も通じやすくなると考えられ先祖供養されるようになったそうです。
ちなみに、来年の春分の日は3月21日です。(日にちは、国立天文台が毎年決めるそうです。)

メモワールしらゆりでは、お墓用の仏花、ローソクセットなどの販売もしております。お気軽にお問い合わせください。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三邉 智樹

真田丸

sanadamaru.pngこんにちは。
2016年の大河ドラマは、真田幸村を主人公にした『真田丸』でした。大変好評なドラマだったようで、先日最終回を迎えました。
私も結構、戦国時代が好きなので楽しく視聴させてもらいました。

さて、真田家といえば家紋や旗印に六文銭を使っています。
その六文銭なのですが、仏教のお葬式には亡くなった方に持たせるという風習がずっと続いています。三途の川を渡るのに六文必要だから持たせてると安心だということです。ただ、現在では貨幣のような金属は火葬されにくいので、紙に六文銭を印刷したものを使うことが一般的です。

富山県富山市のエリアでは家族葬・一般葬問わず、浄土真宗でのご葬儀が大半を占めます。浄土真宗では冥土(めいど)の旅を否定しますので、こうしたことは行いません。

宗派によってもさまざまですが、メモワールしらゆりでは、ご納棺させていただく時に六文銭が印刷された紙をご用意させていただいております。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三邉 智樹

年賀欠礼ハガキ

nenngaketureihagaki.pngこんにちは。メモワールしらゆりの鷲平です。

今の時期はお客様から欠礼ハガキについてよくご質問をうけますので、欠礼ハガキについてお知らせさせていただきます。
年賀欠礼ハガキは、毎年年賀状を交換している方にお出しするのが一般的です。12月にご親族様がお亡くなりになられた場合の欠礼ハガキですが、年賀欠礼の挨拶であり、年内に届けば特に問題ございません。12月下旬にお亡くなりになられた場合には、1月7日(松の内)が明けてから寒中見舞いとして送られるのが望ましいかと思われます。通常、私製ハガキに弔事用の切手を貼ってお出しするのが一般的ですが、郵便ハガキを使用されても構いません。
地域によっても慣習の違いがございますので、あくまでも参考までにしていただけましたら幸いです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 鷲平 巌

メモワールしらゆりとは...

memowa-rusirayuri.png今日は、ホール名「メモワールしらゆり」についてお話しようかと思います。

「メモワール」というのは企業理念にも書いてある通り、フランス語で"想い出"とか"星"という意味があります。「しらゆり」はいうまでもなくお花のことで、しらゆりのような清楚なイメージのホールにしたいという意味が込められています。

ゆりの花言葉を調べてみました。『威厳(いげん)』『純潔(じゅんけつ)』『無垢(むく)』
種類によってはまだあると思いますが、この中の『無垢(むく)』という言葉が仏教用語の一つです。「煩悩から離れて汚れもなく清らかな状態にある」という意味です。

今は亡き大切な方に想いを馳せ、清らかな気持ちでおくり出せるような場所
そういう想いがホール名「メモワールしらゆり」にも込められています。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三邉 智樹

初七日法要会食

kaishokukaijyoutoryouri.png火葬後、葬儀・告別式の終了後に設ける宴席のことを、一般的には「初七日法要会食」「直会(なおらい)」「お斎(とき)」などと呼ばれています。地域によって呼び方はさまざまです。

元来、亡くなった日(命日)から数えて7日後の初七日法要後に行われる法要宴席のことなのですが、家族や親戚の地域拡散などの理由から現在では、初七日法要も葬儀・告別式当日に繰り上げて行われることが一般的になりました。この宴席の意味は大きく2つあります。
①宗教者(僧侶など)、手伝ってくれた方への感謝の席
②故人を偲んで食事をし、話をし、交わる席
地域によってさまざまな呼び方があるのも、どの意味を強調するかによって変わっているものだとされています。

メモワールしらゆりでは、法要会食のお料理を「富山第一ホテルさん」から提供していただいております。お料理の味の評判もよく、種類も豊富にございますので、回忌法要などでもぜひご利用ください。

メモワールしらゆり スタッフ一同