2020年4月25日

人の想いを大切に

hitonoomoiwotaisetuni.pngこんにちはメモワールしらゆりの三鍋です。

以前、私がご葬儀を担当させていただいた中で印象深い出来事があります。
配偶者を先に亡くされて身寄りのないご兄弟の葬儀をあげられた方です。

メモワールしらゆりでは基本的には一人の担当者が最初から最後までご葬儀を担当しており、火葬場へ行く際の霊柩車の運転も担当者がしています。その際、基本的には喪主様が助手席に乗られていて、葬儀が終わったという安心感からか心の内をお話してくださることが多いのです。
その時に仰られたのが「兄弟を亡くして悲しい気持ちはあるけれど、これで安心しました。」という言葉でした。

私は最初この言葉の意味がよくわかりませんでした。しかし、お話を聞いていくとこの方が病気を抱えていて自分自身が兄弟より先に亡くなってしまうかもしれないという不安、そうなった場合に自分の子供達に迷惑をかけてしまうという心配、唯一の肉親である自分が兄弟の最期を送ってあげないといけないという使命感、色々な想いがあってこの言葉になったということがわかりました。

人は日々色々な想いを抱えながら生きています。お客様の葬儀に対するご希望をしっかり伺うことだけでなく、こういった人の想いも含めてお客様と接していきたい、大切にしていきたい、そう思わされた出来事でした。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 三鍋 一男

2020年4月24日

葬儀と樒

sougitosikimi.pngこんにちは、富山市の葬祭ホール、メモワールしらゆりの高崎です。

今日は仏式の葬儀で欠かせない樒(しきみ)について触れたいと思います。

ご当家の床の間やお仏壇に樒を飾り付けていると、ご親戚の方などからよく
「それ『榊(さかき)け?」
と聞かれます。

神棚に飾る榊はご存知の方も多いのですが、この樒は多くの方が葬儀の時にしか見る機会がなく、また同じような色形をしていますので、混同されるのも無理はないと思います。

富山県では一般的に通夜葬儀の際、自宅のお仏壇や床の間飾りなどに色花ではなく、この樒を立てます。
これはインド・中国から仏教が伝わって後、日本で生まれた風習です。

昔は今のように火葬の習慣も無く、またドライアイスのようなご遺体を保全する技術もありませんでした。
そのためご遺体から発生する臭気も強く、土葬した際にその匂いを嗅ぎつけて野犬などが墓を荒らすということがございました。

樒の葉は香りが強く、その実には強い毒性があります。「毒物及び劇物取締法」という法律の中で、植物で唯一の劇物指定されているほどです。
樒の名前の由来も、実に毒が含まれていることから「悪しき実」が転じて「しきみ」となったとも言われています。

そのため、昔の人はその強い香りが死臭を消し、その有毒性が獣から墓や遺体を守ると考えたのではないでしょうか。

今では火葬が当たり前ですし、保全技術の進歩により、昔ほど匂いなどが気になることはないのかもしれません。
しかしながら、亡くなられた後も故人の尊厳を守るために生まれたこの習慣。必要の有無ではなく、大切な習慣としてこれからも守っていきたいものです。

メモワールしらゆり
セレモニーアドバイザー 高崎 顕一郎

2020年4月22日

自宅での過ごし方

jitakudenosugosikata.pngこんにちは、
メモワールしらゆりの菅野です。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
富山県の方でも自粛要請が発表されました。
その為、自宅で過ごされている方が増えてきていると思います。

みなさんはどうお過ごしでしょうか?
何をして過ごせばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私事になりますが、先日からユーキャンのボールペン講座を始めました。
仕事上、書類を書いたりメモを残したりすることが多いのと、書くことは伝えるコミュニケーションで大事なことだと感じ綺麗に書けるようになりたいと思ったからです。
実際始めてみると、文字を意識して書いたことがなかった為に、長年の癖が出てお手本通りに書くことが
なかなか難しいものでした。
練習の成果が出て
綺麗になったねと言われると嬉しいものです。

外出自粛で自宅での生活を余儀なくされていますがこの時間を有効に
自分のスキルアップに繋げてみるのも
いいかもしれません。

【『新型コロナ感染対策』の家族葬】についてはこちら

メモワールしらゆり
セレモニーアシスタント 菅野 仁美